岡山県津山市は25日、清泉小=津山市綾部=を2027年4月から成名小=野村=に統合すると発表した。 清泉小は26年度から全学年が複式学級となる見込みで、保護者や地元住民から統合を求める要望書が提出されていた。
市によると、25年度の児童数は清泉小が39人、成名小が99人で、 両校を合わせて138人。統合後の児童数は122人になる見込み。
市教委はこうした状況を受け、23年に策定した「今後の津山市立小中学校の体制整備に関する基本方針」に基づき、説明会を開催。清泉小学校区では保護者を中心に議論を重ね、今年1月に「校区代表者会」が発足。3月には近隣校との統合を求める要望書を市教委に提出し、5月には成名小との統合を希望する要望書を出した。
その後、市教委は成名小学校区とも協議を重ね、7月には学校運営協議会で受け入れ方針を了承。8月23日の臨時PTA総会で統合受け入れを認めた。
市は本年度中に「津山市立小中学校の設置に関する条例」 の一部改正案を市議会に提出する。
谷口圭三市長はこの日の定例記者会見で「清泉、 成名両地域の合意形成が図られたと判断した。2027年4月1日の学校統合に向け、順次手続きを進める」と述べた。
清泉小は、1893(明治26)年に尋常綾部小学校と尋常精業小学校が合併して、清泉尋常小学校として開校。一番多い時の児童数は1958年度の505人。これまでに3360人の卒業生を輩出している。