岡山県津山市の津山洋学資料館で5日、夏休み教室が開かれ、小学生らが昔の学者も行った化学実験を楽しんだ。
津山藩医・宇田川榕菴(1798〜1846)が著した日本最初の化学書「舎密開宗(せいみかいそう)」の中から再現実験に挑戦。津山高専の廣木一亮准教授とゼミ生たちが指導し、亜硫酸水素ナトリウムなどの試薬を使って、試験管に入れた溶液の色の変化を観察した。榕菴が作った言葉の「酸化」「還元」を“カメレオン水”で確かめ、実験を成功させた。
河辺小4年の尾﨑由捺さんは「今までしたことのない実験だったので、とても楽しかった。化学のことがよく分かり、興味を持てた」と話していた。
この後、津山高校SSH科学部による「江戸時代のふしぎなインク」と題した実験も行った。