岡山県津山市の北小学校で26日、刻字体験があり、県刻字協会の山川一公会長(69)=岡山市=らが、子どもたちに文字の彫り方を教えた。
4年生42人が参加し、事前に彩色したセラミックボードに自分の名前に含まれる漢字一文字を刻んだ。
山川会長は手順を説明し、「深く掘り下げていくと立体的でかっこよく見えるよ」などとアドバイス。子どもたちは三角刀で文字の輪郭を丁寧に縁取りし、平刀に持ち替えて字の内側を真剣な表情で彫っていった。
赤堀結菜さん(10)は「意外と力が必要だったけれど楽しかった。できた作品はお母さんに見せて家に飾りたい」と話していた。
体験は同学区出身の彫書家・彫無季(1904~1992)さんについて知る郷土学習の一環で、昨年に続いて実施した。