津山圏域消防組合本部=岡山県津山市=で9日、「一日消防士体験」が開かれ、管内の小学校に通う児童たちは消防の仕事や防火に対する理解を深めた。
毎年恒例のイベントだったがコロナ禍の影響により中止が続き、約4年ぶりに再開。学校や地区内で防火防災を呼びかけるといった活動を行っている「少年消防クラブ員」ら約80人が参加し、ロープ渡りや放水を体験。このほか高所での救出訓練の様子や災害時に物資を運ぶ支援車の中も見学もした。
このうち、水平に張ったロープを仰向けの状態で約10メートル伝って行くロープ渡りでは、「しっかり握って、手を動かして進む」などと消防隊員たちからアドバイスを受け、命綱を付けた子どもたちは真剣なまなざしで挑戦していた。
小学校1年の牧野朔久君(7)は「楽しかったし消防士のお仕事に興味を持った。人を助けたり、火を消したり大変な仕事だから今は一生懸命応援していきたい」と話していた。