師走も押し迫り、県北の台所を賄う地方卸売市場の山一水産(戸島)と津山中央青果(津山口)では、正月用食材の入荷が最盛期を迎えた。鮮魚は全体的に3割高、野菜は全般に2割程度安値で推移している。
山一水産には28日朝、約30㌧の入荷があり、うち半分以上がブリで約2300本。30日までの3日間にブリ約40㌧の入荷を見込む。大半を占める養殖ものは稚魚の不漁と飼料の高騰、海外需要の増加により昨年に比べて4割高、半養殖も同様に4割高となっている。さらに例年高値で取引きされる天然ものは昨年に比べて5割高。
「養殖ものは韓国に加えて欧米からの引き合いも強くなっている。天然は産地の能登や氷見などで不漁が続いている」と同社営業一部。
養殖ハマチも4割高、養殖ダイは3割高。カニ類は品薄のタラバやズワイが4割高。ハマグリは3割高。塩干品では、漁獲不足のカズノコが2割高、イクラは3割高。ニシンとスルメは昨年並みとなっている。
一方、津山中央青果にはこの時期需要が増す野菜が連日まとまって入荷。コロナ禍の影響による外食産業の落ち込みが回復しきれておらず、引き合いの弱さから重量野菜のハクサイは昨年比3割安、ダイコンも3割安となっている。葉物のホウレンソウ、シュンギクは1割安、セリは昨年並み。ユリネは3割安、クワイは2割安、レンコンは3割高。果物では、リンゴが2割高、ミカンが昨年並み、つるし柿も昨年並みになっている。
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正月用のブリが多数入荷した山一水産=28日早朝
山一水産 津山中央青果 正月用食材入荷最盛期
- 2021年12月28日
- 食関連