一方、同センター3階のアートギャラリーでは、山下さんの華甲(還暦)を記念した個展「Kenkaの世界」を併催。郷土の俳人・西東三鬼の生誕120年にちなんだ作品など大小約100点を並べている。
「水枕ガバリと寒い海がある」などの三鬼の代表句をあしらった屏(びょう)風、私撰百句書作集からつづった色彩豊かな句、横野和紙を使った素朴さとモダンさが融合した作品、三鬼の年表などを展示。てん刻の小作品や自作の折帖、古筆の臨書などもあり、磨いた技と感性が光る作品群が訪れる人たちを魅了している。
山下さんは1984年に書道に入門、93年から書道教室を開き、遊之会を主宰する。「コロナの早い終息を願う中、社中展と個展を同時開催することができ、感謝の気持ちでいっぱい。理波展では応援のメッセージがたくさんあるので、みなさんに楽しんで見てほしい」と話している。
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記念の個展を開いている山下さん