津山圏域消防組合は5日、岡山県勝田郡勝央町岡のノースビレッジで山岳遭難救助訓練を行い、有事の際の連携や技術の向上を図った。
東消防署の隊員10人が参加。キノコ採りで山に入り、滑落して動けなくなった男性を救助する想定で行った。
遭難者の携帯番号などの位置情報を基に場所を特定し、捜索方法などを決めて活動を開始。厳しい暑さの中、遭難者に携帯電話で「体調に変化はありませんか」「飲み水はありますか」などと連絡を取り、情報を共有しながら園内の山道を進んだ。
低木が生い茂る急斜面に、けがをして身動きがとれない男性を発見し接触。隊員たちは真剣な表情で役割をこなし、救助資機材を使って慎重に斜面を下り、無事に搬送した。
同署救助隊の大森和久副隊長は「隊員間の連携や情報共有を図りながら迅速に救助し、課題も踏まえながら実災害に備えたい。もし山に入る際は、食料や飲料水を持ち、携帯電話の電波状況も確認してほしい」と話していた。