山里に早春を告げるセツブンソウがそろそろ見ごろ。岡山県美作市南の群生地では、日ごとかれんな白い花が咲きそろい、愛好者の目を楽しませている。
キンポウゲ科の多年草で、山すそに広がる約40㌃を住民有志の「河会山野草を守る会」が管理し、例年より一週間遅れて11日から開放。今は全体の半数ほどが開花しており、訪れた人たちは散策路を巡りながらゆっくりとめで、カメラやスマホで撮影している。
「ここ5年通っているが、春浅い寒さの中でもりんと咲くけなげな姿がいい」と岡山市の会社員女性(57)。
同会の髙坂知行さん(87)は「寒波の影響で花期がずれ込み、ピークは20日から月末にかけてだろう」と話している。同群生地の開放時間は午前9時〜午後4時。入園料200円。
問い合わせは、髙坂さん(☎090―1186―6863)。