広戸仙への登山口、標高530mにある市場のウッドパーク声ヶ乢=岡山県津山市=の桜が見ごろを迎え、淡いピンク色の花々が山間の景観に彩を添えている。見ごろは14日まで。
勝北支所によると同所は、自然林と環境保全に寄与した旧勝北町民のふれあい広場をつくることを目的に1982(昭和57)年から計画が進められ、ソメイヨシノやヤエザクラなどの植樹が行われたという。93(平成5)年に整備が完了し、現在は園内から津山市内が一望できるお花見スポットとして、地域住民らの憩いの場となっている。ソメイヨシノは5日に開花し、9日に満開を迎えた。
10日は行楽日和で、昼近くには友人や夫婦連れが弁当を広げ、食事と花を楽しみながらゆったりと過ごしていた。奥津川が故郷の大谷雅文さん(78)=津山市国分寺=は「自然豊かで見応えのある景色。のびのびと花見が楽しめるのも良い。初めこの場所は何もなかったが、何年もかけて今の姿になったと思うと感慨深いものを感じる」と話していた。
現在14日まで「声ヶ乢桜まつり」が開かれており、期間中は日没からは午後9時半までライトアップが行われている。