JR西日本岡山支社と県などが連携した大型観光企画「岡山デスティネーションキャンペーン(DC)」が1日、始まり、多彩なイベントが県内各地で開かれている。大谷のJR津山駅では、岡山―津山間を走る新観光列車「SAKU美SAKU楽(さくびさくら)」の初運行便の到着に合わせ、市民ら約80人が乗客を出迎えた。
午後0時22分ごろ、風に舞う桜や四季折々の花をモチーフにしたピンク色の車両(全長約20?)1両がホームに到着。県内外から来津したツアー客ら40人を谷口圭三津山市長や市観光協会職員や湯郷温泉女将の会メンバーらが横断幕やピンク色の旗を持って歓迎した。
北口広場周辺では、観光関係者らがパンフレットを添えたオリジナルグッズを配布したり、美作三湯(湯原、湯郷、奥津温泉)や津山納涼ごんごまつりをPRしたりした。「津山情緒」保存会の踊りもあり、観光客は楽しそうに笑顔で写真を撮るなどしていた。
大阪府の風間裕子さん(66)は「熱烈な歓迎を受けてとてもうれしい。約50年ぶり来たので、ずいぶん町並みが変わったと感じている。これから名所や自然、温泉などを楽しみたい」と話した。
このあと、岡山駅へと向かう同列車に約25人が乗り、津山線沿線の風景と提供される絶品料理を堪能した。初日は4本運行し、計87人が利用。JR西日本岡山支社によると団体客の予約も入っており、今後利用客が増える見込みという。「多くの人に鉄道の魅力を知ってもらい、それが地域の観光振興につながれば」と期待を寄せている。
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JR津山駅に到着した観光列車・SAKU美SAKU楽
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歓迎を受ける観光客
岡山デスティネーションキャンペーン(DC)SAKU美SAKU楽(さくびさくら)
- 2022年7月2日
- イベント