儲かる林業を実現する岡山懇話会(難波芳英会長)の講演会・見学会が15日、勝央町植月中の県森林研究所などで開かれ、県北の林業関係者ら約50人が優良品種の研究開発などについて見聞きした。
磯田圭哉関西育種場育種課長が「林木育種の現状と展望」と題し、交配と選抜によって増産を目指すエリートツリー開発について講演。
建築用材として有望視される早生樹・コウヨウザンについては「適地に植栽された場合、杉の2倍以上の成長を示し、材強度は50年生以上でヒノキ並み、20年生程度で杉並みになることが明らかになった」などと強調し、
少花粉品種の杉やヒノキ、マツノザイセンチュウ抵抗性のマツについても説明した。
続いて難波会長(江与味製材会長、美咲町)の講話もあり、ウッドショック以後もロシアのウクライナ侵攻を背景に外材価格高騰が続く見通し、国産材の需給バランスによる価格安定化の重要性などについて持論を展開。
この後、参加者は同研究所林業技術研修棟、隣接する林木育種センター関西育種場を見学した。
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林木育種の現状について聞く参加者
岡山懇話会 講演会・見学会
- 2022年6月20日
- 経済・産業