パン製造販売の岡山木村屋=岡山県岡山市=は11日、県北を中心に弁当や総菜などの製造・店舗営業する「つるや」=岡山県津山市=の全株式を4月30日付で取得したと発表した。取得額は非公表。つるやはキムラヤグループの傘下に入った。
岡山木村屋によると、県北地域での販売網の強化が狙い。つるやは1976年設立、資本金5000万円、売上高20億円。岡山木村屋の梶谷周平社長がつるや社長に、つるやの岩田正人社長は顧問に就いた。つるやの弁当店15店と従業員250人は岡山木村屋が引き継ぐ。
つるやをグループに迎えることで原材料の総菜を自社生産し、製品の差別化や費用削減を図る。岡山木村屋は「県北地域で大きな知名度のあるつるやの店舗で岡山木村屋のパンを販売することにより、両社の強みとサービスを組み合わせ、今後も進化し続ける企業を目指したい」としている。
岡山木村屋は1919年創業、資本金4100万円、売上高はグループ計60億円、従業員600人。関連会社に岡山シティホテルなどがある。
岡山木村屋、「つるや」の全株式を買収 キムラヤグループの傘下に/岡山県
- 2020年5月14日
- 経済・産業