岡山県、県内主要観光施設30カ所の利用者調査

経済・産業
         

 県がまとめた10月の県内主要観光施設30カ所の利用者調査によると、全体では53万1921人と前年同月比21・2%減で、9月まで4カ月連続で上向いていたコロナ禍による落ち込みの回復にブレーキがかかった。美作県民局エリアの客足は同15・5%増と昨年を上回っているが、新型コロナウイルスの感染拡大による今後の動向が不安視される。
 3県民局(備前、備中、美作)管内ごとに月別利用者数を集計し、美作エリアの10施設は計19万3473人。このうち津山城(山下)が前年同月比8・4%増の7198人、蒜山ジャージーランド(真庭市)同24・1%増の4万1098人、ノースヴィレッジ(勝央町)同54・3%増の1万6852人などが好調に推移。
 備前県民局エリアの10施設は、岡山城(岡山市)や後楽園(同)の集客が戻らず12万9406人、前年同月比41・4%減と低迷。備中県民局エリアも20万9042人、同27・2%減だった。
 同時に調査しているホテルや旅館の利用状況では、任意に選んだ50施設のうち回答が得られた41施設の宿泊者数は前年同月比19%減と9月(同26%減)より回復。
 県観光課では「まだゆるやかな回復基調の中にあると考えている。10月下旬から感染が拡大する中で行楽を控える動きが強まっているが、中四国居住者を対象とした宿泊予約促進クーポンの追加発行もしており、対策を徹底しながら県内の観光を楽しんでもらえるよう呼びかけていく」としている。


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