用水路にはまって動けなくなった高齢者を助けたとして、岡山県久米郡久米南町別所の光元正夫さん(69)が2日、県善行賞を受賞した。手分けして捜索した別所自治会には美咲署から感謝状が贈られた。
同署と光元さんによると、5月20日、長男夫婦宅(同所)に東京から来ていた80代男性の行方が分からなくなった。21日から同自治会が参加し、光元さんが長男宅から約200メートル離れた道脇の草むらを探していたところ、約5メートル下方の用水路であおむけになった男性を発見。自治会の数人で救出した。
用水路には水が流れ、見つかるまでに33時間ほど経過していて男性は低体温症になっていた。現在は回復に向かっているという。
伝達式が打穴中の同署であり、髙山篤町長が光元さんに、佐々木敏晴署長が同自治会の光元一郎会長(62)に賞状を手渡した。
初めて人命救助したという光元正夫さんは「発見した時はもうだめかと思った。命が助かったことが何よりもうれしい」、佐々木署長は「地元の人の力を改めて実感した。引き続き地域の安全安心に協力してもらいたい」と話していた。
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県善行賞を受賞した光元正夫さん
岡山県久米郡久米南町善行表彰
- 2020年7月3日
- 行政・公共