岡山県市長会議が10日、岡山県美作市の国重要文化財・林家住宅で開かれ、都市行財政、子ども・福祉関連施策、地域経済・産業施策充実強化など国と県への提言と、緊急要望を採択した。
萩原誠司美作市長を議長に、先月の副市長会議でまとめた議案を審議した。新規は計40件で、国へは∇企業版ふるさと納税の適用期限の延長▽会計年度任用職員に対する勤勉手当支給に係る交付税措置▽緊急自然災害防止対策事業債の事業継続▽地方における介護人材確保のための介護職員の給与に係る地域格差の是正▽学校給食費の早期無償化について国の全額負担と早急な結論▽JR利用促進に向けた駅舎整備などの財政支援―など24件。
県は▽介護人材確保のための介護職員の賃金アップを含めた処遇改善▽備前焼の保護・育成への支援▽造林用苗木の生産流通体制の多様化▽苦境に陥っているノリ養殖業の漁場環境の改善▽県立高等学校の再編整備にかかる施策の充実・強化―など新規16件を盛り込んでいる。
国への緊急要望は▽少子化・こども政策の抜本強化―など2件。県へは▽地方公共団体情報システム標準化に関する財政措置と適切な移行スケジュールなど。
提言は、国関係は10月の中国市長会議、県関係は今月中に知事に提出する
市長会議には県内15市の市長ら約30人が出席。議事に先立ち、会長の近藤隆則高梁市長、開催地の萩原市長、来賓の山本雅彦美作市議会議長が「自由かっ達な議論を」などとあいさつした。各市持ち回りで開催し、美作市は8年ぶり。