新型コロナウイルス感染拡大防止のため臨時休園・休館していた岡山県津山市内の観光施設は6、7の両日、営業再開後最初の週末を迎えた。各施設とも「3密」回避など感染防止対策を徹底。徐々ににぎわいは戻りつつあるものの、回復にはなお時間がかかりそうだ。
市内を代表する観光地の一つ、津山市大谷の津山まなびの鉄道館は2日に営業を再開。6日120人、7日は207人が訪れた。再開後の平日より多いものの、例年の土日に比べると大きく減っているという。
6日午後は展示車両などの見学を楽しむ家族連れやカップルらの姿が見られたが、人影はまばらだった。孫と訪れた吉備中央町の女性介護士(50代)は「自粛期間中は町内から出ずに過ごしていたが、宣言の解除でようやく孫に会えるようになった。今日は珍しい車両などを見せてあげたい」と話した。
同館では対策として▽感染防止のための看板・張り紙の掲示▽屋内施設の換気▽アルコール消毒液の設置と定期的な消毒▽まちなみルームのジオラマショーの当面の中止―などを実施。入館者が多い場合の規制、団体客の案内説明を断る場合もある。
担当職員は「一刻も早く終息してもらいたい」としつつ、「来館者に対策への協力をしてもらい、安全に見学できるよう努めていきたい」と話している。
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津山まなびの鉄道館での見学を楽しむ家族連れ。客足は完全には戻っていない=6日午後2時半ごろ