プロフィル 岡山県津山市社会福祉協議会長
坂手宏次さん
「70年にわたり地道に活動してきた地域福祉の専門職集団として、市民からより信頼され、必要とされる社協を目指し、時代のニーズにマッチした組織運営と事業の充実に努めたい」。穏やかな口調で抱負を話す。
1978年、津山市職員となり、議会事務局長、総務部長などを歴任。退職した2016年、津山市社会福祉協議会参与となり、常務理事を経て先月23日、第9代会長に就任した。
「少子高齢化、人口減少、人間関係の希薄化といった社会状況を背景に、認知症の増加、孤独死、8050問題、ヤングケアラーなど多様な課題が深刻化する中、社協の存在感、寄せられる期待は大きくなっている。本年度スタートした第6次地域福祉活動計画の取り組みを着実に実行し、行政や関係機関・団体と連携を密にしながら『だれもが安心して暮らせる支え合いのまちづくり』を進めていく」。
事業内容は多岐にわたり、市と昨年交わした協定により有事には災害ボランティアセンターの運営も担う。
仕事で常に大切にしてきたのは「チーム力」。社会福祉士や介護福祉士、保育士、保健師ら専門スキルを持つ職員たちの連携に気を配る。
趣味は散歩といい、昼休みには職場周辺を散策。一男一女は県外に居を構え、西新町の自宅に妻と二人暮らし。65歳。