美作高校=岡山県津山市=の生徒が耕作放棄地を耕すプロジェクトが11日、高倉地域で始まった。住民組織・高倉自治協議会(江川良治会長)が企画し、4年目の今年は、ライセンスコースの3年生29人が農業体験を通じて地域課題を考える。
高齢者が所有する津山市下高倉東の畑を使用。これから十数回通い、サツマイモなどの植え付けや収穫、イノシシよけネットの設置を行う。店舗での販売や地域の高齢者との交流も予定し、来年1月に成果を発表する。
初日は畑2面分(計約5アール)を整地。学校から持ってきたくわや、ヤンマーアグリジャパン津山支店から借りた耕運機などを使い、同協議会のメンバーやホームセンター・ナンバの職員らと一緒に、土を掘り起こす作業などをこなした。
駒井笙太郎さん(17)は「農作業は初めてだけど少しずつ慣れた。頑張りつつ楽しんで取り組んでいきたい」と話した。
昨年は、糖度が高い紅はるか、シルクスイート計約650〜700キロを収穫し、ナンバで販売。一部は発育を促す微生物活性剤を使用して育てた。
P
くわで畑を耕す美作高校の生徒たち
岡山県津山市高倉地域で美作高校生による耕作放棄地の耕作が開始
- 2020年4月16日
- 教育・保育・学校