新型コロナウイルス感染拡大防止のため、先月20日から臨時休園していた岡山県立森林公園=岡山県鏡野町=が11日開園し、愛好家らがまばゆい新緑を満喫している。園内ではマスク着用などが呼びかけられており、混雑を避けるため当面、土日・祝日は休園する。
同公園は鳥取県境の標高840〜1100メートルに位置。園内では桜やミズバショウの季節が終わり、現在はコブシやスミレ、ミヤマカタバミといった花々が見ごろ。カラマツやブナなどがみずみずしい若葉をつける中、オオルリやキビタキといった夏鳥がかわいらしい鳴き声を響かせている。
8日は氷点下1度まで気温が下がり霜が降りたものの、この日は晴れ渡り、絶好の森林浴日和に。訪れた人たちは清らかな渓流沿いやからまつ園地周辺などを散策し、中には県境の尾根筋を目指すハイカーらもいた。
11月30日まで開園する。3密(密閉・密集・密接)となる空間をつくらないよう、管理センター内の休憩施設と展示室は閉鎖し、トイレのみの使用とする。来園者には発熱や風邪のような症状がある場合の入園の遠慮、可能な限り人ごみをつくらないことなどを呼びかけている。
同園では「3密にならないよう心がけながら、自然の中でリフレッシュするひと時を楽しんでほしい」と話している。
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マスクを着用して園内の散策を楽しむ家族連れ