プロフィル
髙本恵介美咲署長
「父の実家が角石祖母地区にあり、『懐かしいふるさとに戻ってきたな』という思い。犯罪や事故のない安全安心のまちづくりに貢献し、地域住民の要望にもきめ細かく対応していきたい」。初の署長職に表情を引き締める。
1983年に県警入り。岡山東署(現岡山中央署)を皮切りに、主に生活安全畑を歩み、新見署副署長、児島署副署長、本部地域課統括理事官などを歴任。前任は本部刑事部捜査第3課長として、窃盗犯罪の事件捜査に尽力した。
過疎化が進む管内については「高齢者が狙われやすい特殊詐欺の被害防止、高齢者の交通事故防止にも重点的に取り組む」。
県下の特殊詐欺被害は2022年、159件、被害総額約3億1640万円(21年同3億2780万円)に上るが、同署管内は相談案件を除けば被害はない(21年も0件)。各世帯への新たな手口などの情報提供と注意喚起を図る一方、金融機関やコンビニなど撲滅協力店と連携した水際対策により、引き続き未然防止を徹底していく構えだ。
仕事の信条は「謹厳実直」。風通しのいい職場づくりにも気を配る。
玉野市出身で、趣味は高校時代から続けている登山。体力維持のため、日々の筋力トレーニングとジョギングを欠かさない。
岡山市の自宅に妻を残し、打穴中の官舎に単身赴任。58歳。