岡山県がまとめた4月の県内主要観光施設30カ所の利用者調査によると、全体では62万759人で、新型コロナウイルス感染対策の行動制限がなかったことから前年同月に比べて37・1%増加。ただコロナ禍影響前の2019年同月比では27%減となった。
3県民局(備前、備中、美作)管内ごとに月別利用者数を集計。県境移動の自粛などの協力要請が緩和され、3月22日に再開された県内旅行の割引クーポン事業「おかやま旅応援割」も後押し。
美作県民局エリアの10施設は、22万8197人で、前年同月比48・8%増、19年同月比16・6%減。このうち津山城(山下)は19年同月比同3・5%増の9万8147人で、コロナ禍前の水準を上回った。津山まなびの鉄道館(大谷)は同30・2%減の5197人。ノースビレッジ(勝央町岡)は同64・2%減の1万9480人とまだ大幅ダウンしている。
一方、後楽園(岡山市)などの備前県民局エリアの10施設は20万767人で前年同月比48・6%増、19年同月比34・5%減。備中県民局エリアは19万1795人で、前年同月比16・7%増、19年同月比29%減だった。
同時に調査しているホテルや旅館の利用状況では、任意に選んだ50施設のうち回答が得られた36施設の宿泊者数は前年同月比54・3%増、19年同月比32・1%減。
県観光課では「感染者数が下がりきらない状況ながら、観光の客足は順調に伸びており、5月も回復傾向が続く見通し」としている。
岡山県観光課 観光客足順調に伸びる