岡田直樹内閣府特命担当大臣が23日、岡山県津山市を訪れ、民間活力を生かした公民連携による事業手法が高く評価される旧苅田家付属町家群(城下小宿糀や)とグラスハウス(グローブスポーツドーム)を視察した。
公民連携のPFI事業を含む地方創生に関し、地域資源を生かした各種取り組みを今後に生かそうと、鳥取、岡山両県を訪問した。
鳥取県から津山入りした岡田大臣は、江戸期の町並みが残る城東地区にある一棟貸しの町家ホテル・糀やを訪れた。同施設は、市が施設の所有権を持ったまま、運営権を民間事業者に長期間委ねる「コンセッション方式」を採用し、市は観光客の誘致やにぎわい創出のほか、歳出を抑えて歳入を増やすなどの効果を上げている。
谷口圭三市長が、糀やとともに、民間事業者による独立採算運営に転換したグラスハウスの取り組みを紹介。岡田大臣はメモを取るなどして説明を聞き、「津山市の成功事例から、秘訣はどこにあるのかを学んで、それを全国に横展開することはPFI事業の充実を図る上で大変重要」「成功事例を複数持っている自治体は極めて少なく、PFI制度をより良いものに磨き上げていくためのアドバイス、意見をお願いしたい」と述べた。
続いて大臣はグラスハウスを訪れた。