川ざらし

歴史・文化
         

◎…寒波の影響で、津山市の今朝の最低気温は氷点下1・4度。雪が降る中、手漉(す)き和紙の産地で知られる上横野で、原料のミツマタを洗う「川ざらし」が今年も始まった。
 ◎…上田手漉和紙工場では21日、横野川にある「さらし場」で7代目・上田康正さん(56)と妻の裕子さん(53)が刺すような冷水に足を入れ、繊維からアクや不純物などを洗い落していた。
 ◎…冬は水中の雑菌が少なく、上質な和紙に仕上がるという。この日の水温は0・4度。「水は冷たいほど澄むので、作業はしやすくなる。良い紙が作れるように励みたい」と康正さん。絞った樹皮は機械ですりつぶすなどして紙素(かみそ)となり、金沢市の伝統工芸品・金箔の保存や運搬に欠かせない箔合紙などに変わる。

和紙の原料のミツマタを洗う「川ざらし」


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