岡山県津山市神代の久米ロッジで23日、「ふくしまっ子津山でのびのび元気回復2023夏休み親子保養プロジェクト」(同実行委主催)が始まった。福島第一原発事故の放射線影響下にある福島県など1都3県の9家族27人が8月1日まで滞在し、豊かな自然の中で体験を通して心身をリフレッシュさせる。
24日は石窯で焼いたピザを堪能した後、ロッジ近くの倭文川に移動して魚すくい。子どもたちは網を手に魚影を追いかけ、捕まえたドジョウやカメといった生き物との触れ合いを楽しんだ。
滞在中、木工体験や鳥取県での海水浴、田んぼ遊びといったプログラムを予定。毎日1時間の学習や掃除、食事作りにも励む。
毎年参加している同県いわき市の女性(47)は「娘は地元の海や山で遊んだことがないので、とても喜んでいる。親子でゆったりと過ごしたい」。長女の小学4年生は(9)は「たくさん魚に触った。去年知り合った岡山の友達と遊ぶのが楽しみ」と話していた。
同プロジェクトは春季も合わせて13回目で、これまで約110家族を受け入れている。