津山市教委が少子化の進行などを見据えて設置した「市小中学校の将来構想検討委員会」の初会合が21日、山北の市役所で開かれた。学識経験者らから選んだ委員が、市立小中学校のあり方や体制の整備などについて残り6回の会合で協議し、来年9月までに提言書をまとめる。
小中学校の校長や市連合町内会、津山青年会議所のメンバーら8人を委員に委嘱。?塚成信岡山大大学院教育学研究科特任教授が委員長を務める。
初回は、児童生徒数の推計やICT(情報通信技術)の校内での活用方法、全校で導入を進めるコミュニティスクールなど、市内の現状を事務局の市教委に確認。学校に来ない児童生徒がオンライン授業を受けられる環境の整備や小中一貫教育の充実、地域区分に合った学区の再編、産業界との連携など、将来求められるであろう対応についても意見を交わした。
第4回を終えた段階で中間報告書をまとめ、5月の第5回で提出する。いずれの会合も傍聴でき、会議録も提言書も市教委ホームページに公開する。
市教委によると、2021年度の市立小中学校35校の児童生徒は7767人(小学生5128人、中学生2639人)。27年度には、7150人(同4601人、同2549人)に減少すると推計している。
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市小中学校の将来構想検討委員会の初会合で協議する委員
市小中学校の将来構想検討委員会初会合