市民に元気と勇気を 教育や青少年健全育成活動での成果を表彰「つやま元気大賞」決定/岡山・津山市

行政・公共 大賞を受けた個人と団体の代表者=岡山県津山市で
大賞を受けた個人と団体の代表者=岡山県津山市で
         

 岡山県津山市教委は1日、教育や青少年健全育成の活動で優れた成果を収めた個人や団体を顕彰する本年度「つやま元気大賞」を決め、大賞に選ばれた1人と3団体に表彰状を送った。

 大賞に輝いたのは、個人の部に中谷肇さん(79)=西中=。団体の部に広野小学校、南小学校PTA・姉妹校交流60周年実行委(秋山原権実行委員長)、津山っ子を守り育てる市民の会加茂ブロック(須田京祐会長)・津山市青少年育成指導委員連絡会加茂部会。

 中谷さんは新野小学区内の交差点に立って児童たちの通学を見守るなど、45年以上にわたり子どもたちの安全確保に尽力。広野小は昨年度から6年生が中心となり、広野地区にある戦没者慰霊塔の前で「慰霊祭」行い、戦没者とその遺族たちを通して戦争の悲惨さと平和の尊さを学んでいる。南小PTA同実行委は今年で姉妹校提携をして60周年を迎えた沖縄県の宮古島市立平良第一小と同校が互いに交流を深められるように、さまざまな準備や支援に取り組む。同委員会加茂部会は、10年以上前からナメコやシイタケの栽培体験会を開き、加茂地区でなじみのあるキノコの成長を学び、親子と地域の人たちがふれあえる場を提供している。

 津山市山北の市役所東庁舎で、表彰式があり、関係者35人が出席。有本明彦教育長が「みなさんの活動は市民に元気と勇気を与えてくれる。今後も故郷に愛着を持って地域に貢献してほしい」と述べ、代表者らに賞状を手渡した。このうち広野小の代表者として出席した6年生の松永結太君(12)と吉田健二君(12)は「受賞は現在中学1年生の先輩たちのおかげ」「自分たちはその意志を引き継ぎ、来年の6年生につなげられるように頑張っていく」。広野地区遺族会の湯原晴夫会長(77)は「会員の高齢化が進み、慰霊祭の継続が危ぶまれる中、とてもありがたく思う。受賞を励みにみんな頑張ってほしい」と話していた。

 このほか優秀賞は次の通り(敬称略)。
 ▽個人の部=上高進、中島昭治・千恵子▽団体の部=高田町づくり協議会、佐良山小学校、藤木さんと仲間の皆さん、勝加茂小学校PTA、院庄まちづくり協議会、中道中学校生徒会本部、清泉地区老人クラブ、勝北中学校生徒有志6人、「夏のてらこや」美作大学生、誠道小学校スクールガードボランティア、エフエムつやま、広戸小学校PTA、倭文地区歴史と文化を語る会、秀実小学校PTA、弥生小学校運営委員会、弥生小学区やよいっ子サポーター、向陽小学校読み語りボランティア、文ちゃん一座、大井東アラカルト、久米中学校地域ボランティア、久米中学校1年生、林田小児童会・PTA、新野小学校令和4年度6年生、志戸部町内会町づくり連絡会、成名小学校PTA、とまり木の会、加茂中学校マラソンボランティア

表彰状を受け取る広野小学校の6年生児童
表彰状を受け取る広野小学校の6年生児童


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