岡山県美作市が同市美来に整備した新庁舎で7日から業務が始まった。市民の交流促進や防災拠点としての役割を担う。
鉄筋コンクリート2階建て、延べ約7200平方メートルで、地元産木材をふんだんに使用。中央の市民ロビーは吹き抜けになっており、自然光が差し込んで温かな雰囲気が漂う。
これまで分散していた市教委や保健福祉部、水道課、下水道課などを集約し、市民の利便性を向上。1階ロビーの周囲に市民が利用する窓口部門、2階に市教委や市議会議場などを配置した。市民ホールやギャラリーもある。庁舎の建設費は約40億2000万円。
旧庁舎=栄町=の耐震強度不足や老朽化を受けて移転新築。耐震性能を確保したほか、停電時には3日間、市役所の機能を維持できる非常用発電機も備えている。新庁舎周辺では、市民の避難場所などにもなる防災公園が2027年度中の完成に向けて整備が進む。
萩原誠司市長は「市民サービスの充実に努めるとともに、災害時の防災拠点にもなる。ギャラリーなどもあり、用事がなくても遠慮なく訪れてもらえる庁舎にしたい」と話した。
