市立図書館は8日、ウェブ会議システムZoomを利用して「脳を活性化する!オンラインde音読!」を、新魚町の同館で初めて開いた。40~70代の男女5人が自宅から参加し、漢詩や古典、小説の朗読を楽しんだ。
児童文学作家の小川未明の『いちょうの葉』、源氏物語の『鈴虫』、劉禹錫(りゅううしゃく)の漢詩『秋思』など、季節に合った本を選び、秋の気配を想像しながら読み合わせをした。「みんなで一緒に音読が出来て良かった」などの声があがり、好評だった。
以前は2カ月に1回、館内の視聴覚室で行っていたが、コロナ禍で今年の3月以降取りやめていた。再開を心待ちにしている人のためにも、3密になることを避け、安心して取り組める方法を考え、企画した。
平尾明子主任司書(55)は「初めての試みで機械の操作に不慣れな所もあった。課題をクリアすれば、誰でも簡単にできるようになるので、参加者希望者が増えてほしい」と話した。
11月10日に2回目の開催を予定している。
p
機械を利用して朗読をする図書館職員