津山市立図書館と津山まちなかカレッジが連携した「ビジネス支援講演会」が16日、新魚町の同館で開かれ、参加者15人が個人商店や市内の商店街活性化に向けたノウハウを学んだ。
二階町のシューズカワトの店長で、ソシオ一番街事業の川戸一利部長が、大手スーパーマーケットで仕入れ担当やスーパーバイザーとして働いた経験をふまえ、「個人商店と大手量販店の違いそしてこれからの地方商店街」と題して話した。
川戸部長は、双方の商品販売や店舗運営の仕方について説明。「量販店は薄利多売を主軸にしているため、値段が安い。しかし、人件費、管理費などコストがかかった分、利益を出すのは容易ではない。同じやり方を続けていくのは難しい」と指摘した。その上で「個人経営の店は目先の利益に目を向けず、人とのつながりを大事にし、顧客たちのニーズに合わせた品を提供することに重点を置くと良い」と強調した。
このほか、「各店舗が一丸となって商店街の魅力をあげないといけない。公共性のあるイベントで話題を呼ぶのも一つの方法」といった話もあり、参加者は静かに耳を傾けていた。
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個人商店や商店街活性化について語る川戸部長
市立図書館で川戸さん講演会