市職員の手話の研修会が5日、山北の市役所東庁舎で行われ窓口業務の担当職員を中心に16人が参加。聴覚障害や手話について理解を深めた。
昨年の4月に「津山市言語としての手話の理解の促進及び手話等の普及に関する条例」が施行されたのを受けて実施。障害福祉課の手話通訳者の職員・正躰弥生さんと内海美樹さんが講義を行った。
正躰さんらは、ろう者らが音声で言葉を覚えることや情報を得ることの難しさを説明。短く簡潔な言葉で筆談するなどのコミュニケーションの取り方を紹介し、「手話は気持ちを伝えるために生まれた言語で伝達方法は音声とは異なるが、〝伝えたい〟という気持ちが大事」と述べた。
その後、同研修に参加した職員は、あいさつや自己紹介といった日常で使われる言葉を学び、隣の人と手話で会話をするなどした。
市民窓口課の神谷華奈子主事は「まずはあいさつができるようになろうと思う。表情によって伝え方や印象が変わるので気をつけたい」。障害福祉課の坂口拓也主任は「今後も研修を重ね、職員が手話で窓口対応できるようにしたい」と語った。
市職員の手話研修会
- 2021年3月9日
- 行政・公共