岡山県津山市内各地でイベントや祭りが開かれる秋季に向けて、国内外に津山市の魅力を発信する動画「津山まつり第一幕 徳守大祭」が完成し、制作総指揮を務めた紀行作家・一級建築士の稲葉なおとさんが谷口圭三市長を表敬訪問して効果的な活用について意見交換を行った。
動画は津山市観光協会が制作、市内在住の気鋭の映像作家・福田大新さん（45）が監督として自ら撮影、編集を手がけた。約6分間にわたり、津山藩総鎮守として歴史ある徳守神社で、秋祭りに合わせて行われる「御神幸祭」の早朝の様子を収めており、市内を練り歩く金色の大みこしが出発するまで準備する人たちの動きや息遣いが感じ取れるほどの臨場感あふれる仕上がりとなっている。
稲葉さんは、いとこで人気ロックバンド「B’z」のボーカル・稲葉浩志さんのライブなどで夏季に多くの観光客が来津すること踏まえ、「動画を上映する場所を設けた上で、その会場に各メディアが紹介した雑誌などを集めて置くことで多くの人がより津山を知ることになるのでは」と提案。さらに「訪れた人たちが望むのは津山市を満喫する過ごし方。市内に点在する見応えのある建築や鉄道遺産などの見方や巡り方をPRしていただけたら」と強調した。
谷口市長は「稲葉さんをはじめ、皆さんの発信により本市が注目を集めるようになったことをさらに発展させていきたい。津山ならではの体験を観光客に知っていただきたいので、今後も何かとご提案をいただけたらうれしい」と話した。稲葉さんはこのほかに「福田さんをはじめ、津山市にはデザインや創造という点で優秀な人材が眠っている。ソフト面の人材活用についても重きを置いてもらえたら」と語った。
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