市長選終盤

行政・公共 市長選終盤
市長選終盤
         

 任期満了に伴う津山市長選は、6日の投開票に向けて終盤に突入した。元市議の近藤吉一郎氏(56)=山方=、再選を目指す谷口圭三氏(58)=志戸部=、元大学客員教授の竹内幹雄氏(75)=加茂町下津川=の舌戦は一段と熱を帯びている。一票でも多く積み重ねようと、残り1日に全力を注ぐ。
 近藤氏は朝の辻立ちから始め、市内各地に選挙カーを走らせ、街頭演説で支援を訴える。
 3日、西今町では住民や支援者を前に「いま必要なのは道路ではなく、通学路。約300ある通学路のうち半分しか整備できていない。事業目的や費用対効果が不明な道路よりも子どもたちの安全を優先するべき」などと現市政を批判。
 「いま大切なのはコロナ禍で困っている人たちへの支援。子育て世帯、在宅介護をしている世帯などへ温かい手を差し伸べる。しがらみを一切断ち切り、温かい行政を目指す」と声をからした。
 陣営幹部は「近藤の名前がかなり浸透してきたと実感している。最後まで一票ずつ確実に積み重ねていく」と力を込めた。
 谷口氏は選挙カーを走らせながら、1日20回以上、街頭演説をこまめに展開。▽津山駅バリアフリー化の着工▽企業誘致強化による雇用創出▽きめ細かな市独自のコロナ対策―といった実績をアピールする。
 「津山は確実に動き始めており、これを止めてはならない。地域内サプライチェーンの構築、民間活力を活用した新産業団地の整備、不登校・いじめ・引きこもりへの対応、活性型行革のさらなる推進などに取り組む。新たな視点も持ち、より良い津山の未来を創っていく」と声を振り絞る。
 陣営幹部は「4年間の実績とともに政策やビジョンをしっかりと訴えていく。最後まですべきことをやりきり、投票を呼びかける」と表情を引き締める。
 独自の活動を続ける竹内氏は、中心市街地や中山間部など地域の現状調査をしながらポスターを貼りと街頭演説を行っている。
 「津山市は人口が減少し、限界集落や過疎地域の増加で消滅が予測される。このままでは農山村部や都市部でも生活機能がまひする。全てのまちづくりにみなさんがわくわくして参加できる市政運営を行い、みなさんと一緒に新しい津山を作りましょう」と主張している。
 政策としてコロナ対策、人口増加、学力向上、所得増加を掲げ「出産、子育てがしやすく、子どもたちが未来に羽ばたく環境を。次世代型農林業に力を入れ、働く場を作り、花をテーマとする観光など新しい産業を作る」としている。


1必勝を誓う近藤氏

2再選に向け支持を訴える谷口氏
3独自の活動を続ける竹内氏


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