地域共生社会の実現へ 市の「障害者計画案」まとまる 「障害の有無で分け隔てなく」/岡山・津山市

行政・公共 谷口市長に答申する薬師寺会長=岡山県津山市で
谷口市長に答申する薬師寺会長=岡山県津山市で
         

 岡山県津山市障害者施策推進審議会は20日、諮問を受けていた市障害者計画(第4期障害者計画、第7期障害福祉計画、第3期障害児福祉計画)案を谷口圭三市長に答申した。市はパブリックコメント(1月中旬〜2月中旬)を経て3月下旬に策定する予定。

 誰もが住み慣れた地域で自分らしく安心して暮らせる、地域共生社会の実現を目指す。3計画を一体的に策定し、障害者施策を総合的に推進。市在住の障害者やサービス提供事業所、相談専門支援員らにアンケートを実施し、現状や課題、ニーズを把握、整理し、素案をまとめた。

 主な内容は▽サービスや相談体制など地域での生活支援の充実▽療育体制や障害児支援の充実など健やかな成長への支援▽雇用・就労機会の拡充など就労支援の充実▽防災・防犯対策の推進―などを盛り込んでいる。

 同市役所を訪れた薬師寺明子会長(美作大学社会福祉学科准教授)が「素案を踏まえて策定をお願いしたい」とあいさつし、谷口市長に答申書を手渡した。市長は「障害の有無によって分け隔てがあってはいけない。支え合いのまちづくりの実現に向けてしっかりと取り組みたい」と述べた。

 同審議会は委員15人で構成。9月から3回の会合を開いて内容を審議した。


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