岡山県津山市の広野小学校の6年生13人が27日、同校(田熊)近くの戦没者慰霊碑前で慰霊祭を行い、遺族らとともに黙とうをささげ、平和への思いを強くした。
広野地区では太平洋戦争で100人以上が亡くなっており、地域に碑が存在する意味などを学ぼうと、12月の広島への修学旅行に向けて平和学習の一環で実施した
市遺族連合会、同校PTAを合わせ約30人が出席。大塚邦久同連合会長が「二度と戦争が起こらないよう、平和学習を通してしっかり語り継いでほしい」とあいさつした。
児童たちは114人の名前が刻まれた慰霊碑に、全校で折った千羽鶴をささげた。「折り鶴」を歌い、「平和学習で戦争の恐ろしさ、命の大切さを知った。二度と戦争は起こってはならない」と誓いの言葉を述べた。
金?洸樹君(12)は「戦争で亡くなった人の慰霊碑に自分の思いが伝えられてよかった。戦争は二度とあってはならない」と話していた。このあと地元遺族の話を聞く学習会もあった。
同校によると地域の遺族は高齢化し、慰霊祭の継続が危ぶまれている現状があるという。同校は今後も6年生による慰霊祭を続ける予定。