岡山県真庭市は、同市蒜山上福田で整備しているシェアオフィスの愛称が「蒜山ひととき」に決まったと発表した。東京五輪の国立競技場などを手掛けた建築家・隈研吾さんがデザインを担当し、同氏の設計事務所が入る。オープンは5月の予定。
昨年11月下旬から名前を募集し、358件の応募の中から岡山県の井上聖子さんが考えた名前が最優秀賞に選ばれた。「人と木」という語呂を合わせたのに加え、訪れた人たちが蒜山の大自然に囲まれた”ひと時”を過ごすという意味が込められている。審査員の隈さんや太田昇市長らは「都会とは違った時間の中で仕事に励む人の様子が思い浮かぶようだ」と評価した。
施設は休暇村蒜山高原から寄付を受けた建物(旧レストハウス白樺の丘)を活用。デザインに関わる事業者をはじめ、さまざまな職種の人たちが出会い刺激を得る知的創造の拠点としてリニューアルする。真庭市産の木材などをふんだんに使用した建物内には、コワーキングスペースや地域住民らが交流を図る場なども設置する。
同市は蒜山の山々と大山が眺められる立地場所を生かしたPRと産業の振興、新たな企業の誘致や滞在プランの提供にも力を入れいくとしている。現在、シェアオフィスの入居者を募集している。
問い合わせは、産業観光部産業政策課(☎0867ー42-1033、メールsangyou@city.maniwa.lg.jp)。