建設業管工事の全管工 「ユースエール認定企業」に 認定通知書交付/岡山・津山市

行政・公共 認定を受けた全管工の片岡社長(右)=岡山県津山市で
認定を受けた全管工の片岡社長(右)=岡山県津山市で
         

 若者の採用・育成に積極的で雇用管理が優良な中小企業を厚生労働相が認定する「ユースエール認定企業」に、岡山県津山市の建設業管工事の全管工が決まり、22日に認定通知書が交付された。

 自社製品や広告に同認定マークを使用できるほか、労働局で重点的PRなどが受けられる制度で▽直近3年間に採用した新卒正社員らの離職率が20%以下▽月平均の残業20時間以下で法定外時間外労働60時間以上が1人もいない▽有給休暇の年間付与日数に対して取得率が平均70%以上、または年間取得日数が平均10日以上―などの要件を満たす必要がある。

 山下の津山圏域雇用労働センターで交付式があり、津山公共職業安定所の谷口健吾所長から通知書を受け取った片岡義勝社長は「求人の応募者がおらず悩んでいる中、この認定を活用して新人の採用につなげていきたい」と話した。

 全管工は1968年に創業し、従業員数は18人(平均年齢49歳、うち女性3人)。審査基準となった2022~24年で新卒者の採用は無いが、有給休暇の年間取得日数が平均16.5日、月平均の残業時間が9.9時間、初任給やボーナスの賃上げをするなど職場環境の改善を行い、かつ経験の浅い社員に対しての教育や社員全員の心身のケアやストレスの軽減にも取り組み、過去3年間の離職者が0人となっている。

 ユースエール認定は職場での過酷な労働環境問題が課題に上がる中、求職者が安心して就職活動に励めるように2015年度から導入されている。県内では今回を含めて53社、このうちハローワーク津山管内(津山、真庭市、鏡野、美咲、久米南町)では8社が認定を受けている。

認定通知書を受け取る片岡社長
認定通知書を受け取る片岡社長


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