弓削小学校(岡山県久米郡久米南町下弓削)で9日、創立150周年記念式典が開かれ、明治時代から続く歴史を感謝の気持ちで振り返るとともに、これからつむぐ未来へ思いをはせた。2027年度には同小を含む3小学校が統合して小中一貫校として生まれ変わる。
式典は後援会などによる実行委の主催で、来賓、保護者、地域住民ら約170人が出席。小川久美江校長が「明治7年に至善小学校として開校し、地域とともに歩んできた。素晴らしい伝統を受け継ぎ、一人ひとりの子どもたちを大切にして育ててまいります」とあいさつ。
記念動画を上映し、児童を代表して6年の中田悠士君と大家歩実さんが「弓削小学校は地域の誇り。これからも弓削小と古里を大切にしたい」と感謝の気持ちを述べた。実行委からの記念品贈呈に続いて卒業生でバイオリニスト・入江洋文さんの記念コンサートがあり、最後に入江さんの演奏で児童が高らかに校歌を歌い上げた。
同校は、1874(明治7)年の開校。1894(明治27)年に弓削尋常小学校、弓削高等小学校に改称。1916(大正5)年に現在地に移転した。これまでに約7500人の卒業生を送り出している。現在の児童は50人。