弓狩クリニック 「レジューム」治療器を中四国で初めて導入

医療・福祉 導入した「レジューム」治療器と弓狩院長
導入した「レジューム」治療器と弓狩院長
         

 泌尿器科、小児科などの弓狩クリニック(岡山県津山市南新座、弓狩一晃院長)は、前立腺肥大症の治療法で2022年12月、局所麻酔と内視鏡による「レジューム」治療器を中四国で初めて導入した。体への負担が少なく短時間で済むため日帰りが可能。
 前立腺肥大症は高齢男性の病気で、肥大した前立腺が尿道やぼうこうを圧迫し、頻尿や残尿感などの症状があるほか、他の病気を発症するリスクも高くなる。
 レジューム治療は、尿道に入れた内視鏡から前立腺に針を刺し、103度の水蒸気を9秒間噴射し、患部を約70度で加温。これを数カ所で繰り返し、10分程度で終わる。肥大した組織が熱で縮み、その後効果が出るまでに1〜3カ月かかるが、安全性が高いという。
 適用患者は現在、高齢者や基礎疾患があるなどリスクの高い人に限られるが、保険適用あり。今後、長期の安全性や効果が確認されれば標準治療となる可能性がある。
 弓狩院長(46)は「体の負担が少ない治療法であり、内服で効果が感じられない方、今まで手術をあきらめていた方には朗報。すでに施術した患者の経過も良い。気軽に相談してほしい」と話している。


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