弥生小学校=岡山県津山市=の5年生が25日、日本茶の専門家に教わっておいしいお茶の入れ方を体験し、日本の文化について学んだ。
家庭科の調理実習の一環で実施し、着物店・ちんがらや店主の村上博一さんと、臼井茂松園茶舗の臼井信吾さんが講師を務めた。長引くコロナ禍で子どもたちの実習授業も自粛されてきた中、体験を通じて日本の生活や茶の歴史を学習してもらおうと行った。
5年2組の児童25人ははじめに自分たちで茶を入れてその味を試した。班ごとに、茶葉を2杯、待ち時間3分など思い思いに行い、「苦い」「ほろ苦い」といった声が上がった。
続いて、講師から「急須の中に茶葉をスプーンすりきれ1人1杯ずつ。人数分の湯のみにお湯を入れて1分計り、湯をさます。それを急須に入れて1分〜1分30秒計り、ゆっくり回す」と方法を教わり、注ぎ分けをした。児童たちはゆっくり口に運び「おいしい」「香りが良くて甘い」とにっこり。同じ茶葉でも湯の温度などによって味も香りも違うことを体感した。
講師からは「お茶は中国から日本に持ち帰られ、薬として飲まれていた」「体にいい成分がたくさん入っている」といった説明もあった。子どもたちは「お湯の温度で苦みが出る出ないが分かった」「職人さんに教わると、とてもおいしいお茶になった」と感想を話していた。
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講師に教わってお茶を味わう子どもたち