岡山県警津山署と広島銀行津山支店は22日、津山市小田中の同支店で強盗事件に備える防犯訓練を行い、行員たちが非常時の対応を確認した。
署員が扮する犯人1人が押し入り、刃物を向けて「動くな」「人が死ぬぞ。早くしろ」とカウンター越しに現金を要求。行員たちは相手を刺激しないよう時間を稼ぎながら冷静に対応し、非常通報装置を押した。
犯人は金を奪って逃走。行員たちは間もなく駆けつけた警察官に犯人の特徴や当時の状況などを説明したほか、カラーボールを使った訓練も行った。
同署は「いつ発生するか分からないので、普段から緊張感を持って勤務してほしい。客と行員の安全を守ることを第一に行動を」と呼びかけ、特殊詐欺への注意も促した。
市内の銀行では昨年9月、強盗未遂事件が発生しており、行員たちは改めて気持ちを引き締めていた。