台風一過となった彼岸の入りの20日は朝から爽やかな青空が広がり、墓地や寺には大勢の人たちが墓参りに訪れた。 西寺町の愛染寺でも、柔らかい日差しのなか、家族連れらが故人や先祖の墓を丁寧に掃除し、切り花や線香を手向けていた。 沼の小笠原令子さん(85)は「大事な人たちのお墓。こうして参ると喜んでくれている気がして、気持ちが晴々とする」と話し、くゆる線香の前で静かに手を合わせていた。P墓前で手を合わす小笠原さん