第26回「さら山時代祭」が12日、皿川公園=岡山県津山市平福=と周辺で開かれた。後醍醐天皇が隠岐へ配流される様子を再現した「時代行列」が4年ぶりに行われるなど、大勢の家族連れらが多彩な催しを楽しんだ。
時代行列は後醍醐天皇や武者、女官に扮した佐良山小学校の児童や津山東高校の生徒ら18人。雅(みやび)な衣装に身を包んだ一行は、にぎわう会場をゆっくりと練り歩いて注目を浴びた。
特設ステージでは、明星幼稚園の演舞、佐良山小児童の鼓笛と踊り、歴史ガイド、津山西中学校吹奏楽部の演奏をはじめ、フラダンスやバルーンアート、よさこい踊りなどが次々に繰り広げられ、人気を集めた。町内や地域団体による飲食の屋台、小学校PTAバザー、昔遊びのほか、平福公会堂では皿川で見つかった貴重な化石、古写真展などがあった。
佐良山小6年の岩佐亮祐君は「鼓笛や歴史の発表をみんなで頑張り、とても楽しかった」。後醍醐天皇役を務めた津山東高2年の松本仁さんは「地域の歴史をアピールし、小さい子どもたちにも楽しんでもらえて良かった」と話していた。
後醍醐天皇が通ったと伝わる旧出雲街道など佐良山地区の歴史と豊かな自然を生かし、地域の活性化と交流を図ろうと、地元の各種団体でつくる実行委が主催。