後醍醐天皇ゆかりの地として知られる岡山県津山市佐良山地区の「第28回さら山時代祭」(同実行委主催)が9日、平福の皿川公園周辺で開かれた。あいにくの雨模様となったが、各町内会が真心を込めた食べ物や、演奏、踊りで来場者をもてなし、会場には笑顔の輪が広がった。
ステージでは一部のプログラムが中止となるなか「さら山音頭総踊り」などが会場を盛り上げた。恒例の餅まき・菓子まきには子どもから高齢者まで大勢が傘を手に集まり、人気を集めた。
飲食ブースには各町内会が焼きそばやうどん、スイーツなど自慢の味を出品。雨にもかかわらず長い列ができ、あちこちから笑い声が響いた。
名物の「後醍醐天皇時代行列」は佐良山公民館で披露。高校生たちが後醍醐天皇や女官、武者の衣装をまとい、りんとした姿を見せた。
平福公会堂では湯田遺跡の写真展示や、佐良山小創立150年記念誌からの懐かしい写真コーナーが設けられ、来場者が地域の歴史に親しんだ。
開会式には来賓ら約30人が出席し、掛水光男実行委員長(72)が「13町内の力を結集し、地域を盛り上げるとともに、交流を深めていただきたい」とあいさつした。
