那岐山麓山の駅「山野草展」が14日、岡山県勝田郡奈義町高円の同山の駅いろり家で開かれ、素朴な美しさを醸し出す夏の草花が来場者たちを楽しませている。15日まで。
約20年前から続く恒例の展覧会で、県内外の愛好家でつくる団体「きんちゃい館」「花々クラブ」「作楽草の会」「山の駅実の会」のメンバーが丹精込めて育てた約80点を出展。
会場には、赤紫色や青紫色のヤマアジサイ、高所の岩場に生育するシコクギボウシ、白い花を咲かせたテイカカズラ、鮮やかなオレンジ色のヒメユリ、青々とした葉っぱのカナシデなど多種多様な鉢植えがずらりと並んだ。
ツルバラのコケ玉や、植物を石に定着させた「石付き」、根の部分も含めてそのままの状態で受け皿に飾り付けた「根洗い」など趣のある創意工夫が施された盆栽もあり、訪れた人たちの目を引きつけている。
山野草が好きだと話す竹内眞理さん(67)=津山市山下=は「派手ではないからこその風情があり、見ていて心が癒される。育てるのが難しい山野草だが、みなさんのは生き生きとしていてすばらしい」と語っていた。
