津山伝統文化茶道教室の「おひろめ茶会・終了式」が12日、稽古拠点にしている岡山県津山市大谷の中央公民館で開かれ、中高生たちが研さんを積んだ成果を披露した。
茶道・表千家流教授の濃野榮子さん(77)=安井=が教室を主宰。本年度の小学生から高校生までの受講生17人のうち、3人が参加した。
新春らしい紅白のツバキと梅、春を迎える心づもりを表現した書が飾られた茶室で、生徒が作法に従って心を込めて茶を立て、保護者や来賓の人たちへ運び、一服を味わってもらった。
終了式では、相伝の授与に続いて濃野さんが「一回一回真剣に取り組む姿に成長が見られた。これからも感謝の気持ちや心遣いを大切にしてほしい」と締めくくった。
北陵中1年の濃野紗希さんは「今日はいつもよりリラックスしてお茶を立てることができた」、津山高校2年の宇佐美多笑さんは「お茶を通じて今まで気づけなかった人としての精神や姿勢を学ぶことができた」と話していた。
文化庁の本年度「伝統文化親子教室事業」の一環で、年に25回の教室と、茶会3回を開いている。