作州忍者鶴山隊(河部克己隊長)は30日、岡山県津山市山下の津山郷土博物館裏の津山城石垣周辺で清掃奉仕活動を行った。石垣には正方形や軍配、二引きなど数多くの刻印が刻まれており、歴史的価値を持つ「隠れ観光スポット」として知られている。
同隊は3年ほど前から月に1回、山下の城下スクエア一角の武家の庭園である元「鶴泉苑(かくせんえん)」で清掃活動を続けてきた。今回は石垣が草やツタに覆われているのが目にとまり、活動場所を変更。博物館職員も加わり、計11人が参加した。
隊員らは鎌や草刈り機を手に、約100メートルにわたり“忍者”さながらにツタを切り払い、生い茂った草を刈り取った。作業を終えると、石垣周辺はすっきりとした景観を取り戻し、これまで隠れていた刻印もくっきりと姿を現した。
鶴山隊は11月も同所で清掃を行う予定。「得丸」こと得能良平さん(77)=田町=は「ずっと気になっていた場所がようやくすっきりした。次回は上部のツタを切り落としたい。立派な石垣を多くの皆さんに楽しんでもらいたい」と笑顔で語った。
