今年1月「全国高校サッカー選手権大会」で岡山県勢初の優勝を果たした岡山学芸館高校サッカー部の高原良明監督(44)の講演会が2日、同県真庭市落合垂水の落合総合センターで開かれ、地域の小中高生や保護者、各スポーツの指導者ら約180人が聴講した。
人材育成事業の一環として真庭観光局が企画。高原監督は「雑草軍団 奇跡の軌跡 諦めなければ夢を掴める」と題し、自身の高校時代の経験や受けた教えをもとにした指導で、コーチ就任当時無名だった同校サッカー部を約20年で全国一に育てた経緯について語った。
その中で選手の力を上げ、目標を達成させるための重要なポイントとして「人間性」を挙げ、「人として礼節をわきまえ、周囲の協力に感謝するなど凡事徹底。志と覚悟を持ち、果敢に挑み続けることが大切」などと強調。その上で「チームの結束力は”和”によって生まれる。一人ひとりがチームを誇りに思い、行動できることも必要」と述べた。
同市にある勝山高校サッカー部のキャプテン・吉川真央さん(2年)は「礼儀や周りへの思いやり、仲間との”和”を持つこと、後輩たちの模範となることを心がけ、強くなるように励みたい」。前キャプテンの横山亮介さん(3年)は「何事においても、良い結果を残すには普段の生活態度や心がまえがきちんとしていないといけない。大学や社会人になっても忘れずにしていきたい」と話した。