神社の秋祭りシーズンが到来した。新型コロナウイルス禍の中、それぞれの地域では昨年に続いて規模を縮小しながら伝統を守っている。志戸部の八幡神社では10日、みこしの出動を取り止めたものの、子どもによる浦安の舞を奉納した。
疫病平癒などを祈願する神事の後、地元の鶴山小5年生9人が被露。参道付近に展示したみこしの前で、8月下旬から練習を重ねてきたという2通りの舞を地域住民約70人の前で踊った。
昨年は住民の強い思いでみこしを出動したが、今年は他の神社の対応に合わせた。日下泰洋志戸部町内会長は「地域で守ってきた神社。できる限りのことはしたかったし、少しは祭りの雰囲気を感じてもらえたのではないか。来年こそコロナ禍が収束してみこしを出したい」と話した。
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八幡神社で浦安の舞を奉納する児童
志戸部八幡神社 規模縮小し秋祭り