屋内プールで脱水症状や熱中症などの急病人が発生した際に速やかに対応できるようにと、岡山県勝田郡奈義町柿の町B&G海洋センタープールにエアコン付きの救護室が設置された。
上屋シートに覆われたプールは、猛暑時に室内温度が50度を超える所もあるという。地域住民に安全安心に利用してもらおうと、B&G財団(東京都)が特別支援事業として無償で配備。冷暖房付きのパネルハウス型救護室1棟(9.8平方メートル)に救護ベッドやレスキューベンチ、大型扇風機各1台を備える。
10日に同プールで式典があり、奈義小学校2、5年生90人も出席。朝日田智昭・同財団常務理事が「みなさんに海洋センターを活用してもらい、元気に過ごしてもらうことを祈念します」とあいさつし、奥正親町長に目録を手渡した。児童代表の2人がお礼の言葉を述べた。
本年度は全国30カ所に配備を計画。奈義町B&G海洋センターは、海洋センター上屋付きプールとして利用者が人口比率で全国第3位(昨年度6492人)。体育館などを含む利用率や優れた運営実績から、財団の審査で13年連続で最高の「特A」評価を受けている。