津山市戦没者追悼式が16日、岡山県津山市の津山総合体育館で開かれ、日清戦争から第2次世界大戦までの戦没者3661柱の冥福を祈り、恒久平和への誓いを新たにした。
遺族123人を含む参列者176人が祭壇に向かい、全員で黙とう。一人ずつ献花台に白菊をたむけた。
谷口圭三市長が「悲惨な戦争を繰り返すことのないよう、歴史の教訓を次世代に語り継ぐとともに世界の恒久平和を念じ、住民が安全安心に暮らすことができる町の実現に向けて心身努力したい」と追悼の辞を述べた。
岡田康弘市議会議長に続いて、遺族代表の市遺族連合会・森田美恵子さん(59)=志戸部=が終戦の年にフィリピンで家族を残して戦病死した祖父や、大阪から幼子4人を連れて旧勝北町に命がけで疎開した祖母に思いをはせながら、「国が戦争に向かう流れを感じた際にはためらわず『NO』と言える人が一人でも多く育つよう、私たち世代が戦争を伝える架け橋として責任を負う時が来ている」と決意を見せた。
